NPO法人あかるくする会パスカルフットボールクラブ

             設立趣意書

                                 代表 横井正之

 近年、滋賀県においても多くの子供達が、サッカーやフットサルに親しむようになり
ました。各地域にはそれぞれ多くのスポーツ少年団が存在していますが、その運営や指導
内容には、大変多くの課題を抱えています。
 ある都道府県のサッカー協会の技術委員会において
12歳以下の少年少女の指導者の問題
点として、指導者の視野の狭さ、勝利至上主義などが指摘されています。そしてそれらが
目先の勝利にこだわる指導、発達段階を考えない指導、ケガの多発化、サッカー離れや燃
え尽き症候群、自由性創造性の抑制を引き起こし、試合数の多さが個人の技術・戦術の未
定着を招いているとしています。滋賀県においてもこうした状況は確かに存在していると
言えます。

 勝負にこだわるサッカーは、ある意味では必要な一要素であるとは思います。ですが、
少年少女のサッカーにおいて試合は、本来サッカーを身につけるための手段であって目的
ではないはずです。そもそも多くのスポーツ少年団の指導者が目標にあげる公式戦での成
績も、大人が大人の価値観で設定した目標です。本来サッカーをすることの価値は、特定
の大会での勝敗などというそんなに小さくて一時的なものではないはずです。
 私はドイツで触れてきたサッカーのことが忘れられません。あれほど無愛想だったドイ
ツ人達が、応援するチームのマフラーをしていたら、そのチームのサポーターに限らず街
中の人がまるで同窓生か同郷の友人かのようにどんどんと話しかけてきてくれました。
サッカーという文化を共有する仲間だと認識してくれたからでした。私はこの経験を通じ
てボール一つで交流できる「世界の言葉」であるサッカーを身につけ、文化として根付か
せていくことがとても大事だと痛感しました。

 そこで、私達としてはまずサッカーを本来のプレーヤーズファーストに戻すために、法
律や会則などの社会的ルールの遵守、会計や活動内容の透明性、計画的な活動など、まず
組織として当たり前のことが実行できる団体を作ることが急務であると考えます。さらに
その上で、人生や社会を豊かにするスポーツ文化としてサッカーを捉え直し、国や地域、
世代を越えた活動を行っていきたいと考えています。特に各方面から多くの問題を指摘
されているU-12の指導者については、その恒常的な質向上を目指し、日本サッカー協会の
指導指針やガイドラインなどに基づき、常に研鑽と向上に努めていく必要があると考え
ます。
 そして最終的には、何より「人間」として世界に通用する逞しくてクリエイティブな
選手と指導者を養成するため、ここに
NPO法人あかるくする会パスカルフットボールクラブ
を設立いたします。